結婚式は本人たちの祝福の場ですが、自分達ばかりがお祝いしてもらって当たり前ではなく、わざわざ結婚式に参列してくれたゲストの皆さんにも感謝の意を伝えることが大切です。「あの式は良かったね」といい思い出と共に気持ちよく帰って頂きたいものですね。
そこで、今回は結婚式のゲストへのホスピタリティについて説明していこうと思います。
これまで参列した式を思い出してみよう
結婚式のゲストへのホスピタリティは、素晴らしい結婚式体験を提供するために非常に重要です。とはいえ、どういうおもてなしが喜ばれるのか、分かりませんよね。
結婚式に何度も足を運んでいる方は良い式、悪い式、ただ参加するだけではなく「自分だったらこうしよう」「自分だったらそうならないようにしよう」と思う事があるはずです。実際に結婚式に参列した事がある方はその時の記憶を少し蘇らせてみてください。
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どうでしょう、今まで参列した結婚式はどのような式でしたでしょうか。どんな式が素晴らしい式でしたか?それともこういう式には参列したくないなという思い出が浮かんできましたか?
ここで沢山ある声の中からホスピタリティーが「本当に素晴らしいいい式だった。」という感想と、「この結婚式には出なきゃよかった」という実際の感想をご紹介していきたいと思います。
素敵と思えた結婚式
最初に、ウェルカムドリンクでゲストを迎えてくれたことが印象的でした。暑い日だったため、冷たくて爽やかなドリンクを用意してくれていて、到着した瞬間からリフレッシュされました。
さらに、会場内の配置にも配慮がされていました。ゲスト同士が交流しやすいように、テーブルや椅子が適切に配置され、広々としたスペースが確保されていました。また、音楽のボリュームもちょうどよく、会話がしやすかったです。
飲食に関しても、非常に満足しました。食事の内容がバラエティ豊かで美味しく、特にアレルギー対応や食事制限のあるゲストにも考慮されていました。スタッフのサービスも素晴らしく、笑顔で迅速に対応してくれました。
結婚式の途中でのサプライズも感動的でした。新郎新婦がゲストへの感謝の気持ちを込めて、感動的なスピーチやプレゼントを用意していました。その瞬間、ゲスト全員が温かな気持ちで包まれ、結婚式の意義が一層深まりました。
この素晴らしい結婚式を主催したのは、私の親友である新婦の姉妹です。彼女は細部にまで気配りをし、ゲスト一人ひとりが特別な経験をすることを心掛けていました。彼女の情熱と尽力によって、私たちは本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。
不満が残った結婚式
ある結婚式に招待されましたが、ホスピタリティーの質が最悪だったため、がっかりしました。
まず、招待状や案内が非常に不明瞭でした。詳細な情報が欠けており、会場の場所やアクセス方法が分からないままでした。さらに、返信の方法や締切日が明示されていなかったため、返信も遅れてしまいました。
到着したらウェルカムボードや受付などの案内が一切なく、どこに行けばいいのか迷ってしまいました。何人かのゲストも迷っていたようで、一緒探しながらたどり着きました。
会場内の環境も最悪でした。席が不足していたため、ゲスト同士がぎゅうぎゅう詰めで座らなければならず、快適な空間ではありませんでした。さらに、エアコンがあまり効いておらず、暑い中での長時間の滞在はとてもつらかったです。
飲食に関しても大きな問題がありました。料理のクオリティーが低く、味も一般的な結婚式と比べて非常に劣っていました。また、飲み物の提供は滞り、ゲストが飲み物を求めてもなかなかスタッフが応対してくれませんでした。
この結婚式を主催したのは、私の会社の先輩でしたが、彼らのホスピタリティーの質にはがっかりしました。ゲストへの配慮が不足しており、ゲストの快適性や楽しみを考慮する姿勢が欠如していると思いました。
大変だけど、やって良かったこと
次に、結婚する本人たちが大変だったけどホスピタリティーを提供しちゃんと伝わるためにやっておいてよかったなと言うエピソードも紹介しましょう。
参列者一人一人に自筆のメッセージカードを書く
「参列者一人一人に自筆のメッセージカードを書く」一人一人に書くのは非常に大変ですが、その作業で書いている側もその人への感謝が込み上げて来る二重の喜びが生まれるのではないでしょうか。直筆なので手書きになるので字に自信のない方は心配になるかもしれません。しかし個人的な温かさや思いやりを伝えることができますので丁寧に書くことだけを心がければ問題はありません。その際、ゲストとの特別な瞬間や思い出について触れることで、共感や喜びを共有することができます。ぜにそれぞれのゲストの顔を浮かべながら、具体的なエピソードを振り返りながら、感謝の気持ちを綴りましょう。
初対面の人同士でも親近感がわくような席次表の作成
全ての方が共通の知り合いというわけではないので、招待されるゲストも緊張するかもしれません。その緊張を少しでも解せるように以下のようなスタイルで席次表を作成した方もいらっしゃるそうです。
▢共通の趣味や関心事を考慮する
席次表を作成する際には、ゲスト同士の共通の趣味や関心事を考慮しましょう。同じ趣味を持つ人同士が隣り合わせになれば、会話が弾みやすくなります。
▢年齢や出身地を考慮する
年齢や出身地を考慮して、ゲスト同士の共通点を見つけることが大切です。同じ世代や地域出身の人同士を近くに座らせることで、会話が盛り上がりやすくなるでしょう。
▢友人や家族の関係性を考慮する
友人や家族同士の関係性を把握し、近しい関係性を持つ人同士を隣り合わせに座らせることで、親近感や和やかな雰囲気が生まれます。
▢グループごとの配置を考える
グループごとに座席を配置することで、初対面の人同士でも共通の話題が見つかりやすくなります。友人のグループや家族のグループなど、互いに親しい関係性を持つ人々を一緒に座らせることを検討しましょう。
ゲスト一人ひとりに料理の配慮をする
「料理への配慮」一人一人へ料理の配慮をする事によって「一人対多数」ではなく「一人対一人」という、一人一人に対して存在感が生まれます。ゲストのかたは様々で、アレルギーであったり、ご高齢の方であったり、妊娠中の方であったり、たくさん食べる人や少食の人などなど。
出来ればお料理はみんなが美味しく食べたいものですし、ゲストのだれかが食べたいけれど食べられないのは悲しいものです。そうしたことも考慮してメニューにバリエーションを用意しましょう。肉料理、魚料理、野菜料理、ベジタリアンオプションなど、選択肢を豊富にすることで、ゲストが自身の制限に合った食事を楽しめます。
たかが食事、されど食事、細やかな気遣いは今後の関係をも良好にして行くことでしょう。
わかりやすすぎる会場案内
「会場案内」殆どの方がほぼ初めての会場へ足を運ぶわけですから、地図は必要不可欠です。しかし、それだけでは目印が分かりにくい場合もあるかもしれません。そんな時は会場まで自分がスムーズに行けるかどうか調べてみましょう。
自分なりの目印や地図では表記されていない部分にも目を向けてみることで、分かりやすさが格段に違います。具体的な例としては、「色分けした案内地図」を作成すること。異なるエリアや施設を色分けして表示し、色を使うことで、ゲストが簡単に目的地を見つけられます。また、会場内の案内看板が分かりづらい際には、目印やサインボードを設置しましょう。例えば、受付やトイレ、各会場への案内など、重要な場所に目印を付けることで、ゲストが迷わず移動できます。
いらない引き出物と、もらって嬉しい引出物
一昔前は、新郎新婦の写真がプリントされたお皿や、二人の名前が刻まれたグラス、引き出物イコール「新郎新婦の名残が残る物」が多く存在しましたが、今の時代はそれが逆にナンセンスです。意味の分からない引き出物を貰ったところで、貰った人は無碍にする訳にもいかず、ずっと押入れにしまったまま……。それはあまりにも悲しすぎませんか?
それならば少し工夫を凝らしてみましょう。どうしても二人のイラストや名前を入れたい、というオリジナリティ追求型の二人であれば、その想いを「お菓子」にプリントすれば、いつまでも置き場所がなくて困ることがありません。
他にも縁起物をプレゼントにして長く使って貰える工夫をする、ゲストの名前を刻んだハンカチやグラスにしてみる、迷った時はゲストが好きに選べるカタログギフトにする等々、少し思考を凝らすだけでも十分満足してもらえるおもてなしになります。
最近はアルバムやカードホルダーとして使えるカタログギフトもあるので、会場で写真を撮影して、後でカタログギフトのアルバムに収納するようにしてもいいかもしれません。お菓子作りが大好きな方であれば手作りの焼き菓子などをプレゼントするという趣味のアピールをすることも出来るでしょう。
その中でも特に、カタログギフトはメッセージカードをつけることもでき、ゲストへの感謝の気持ちを伝えることができるだけではなく、男女別や価格帯も複数選べるので引出物としても最適です。
参考:メッセージカードをつけることができるカタログギフト@マイプレシャス
せっかくなので引出物はゲストに喜んでもらえるようなものを贈りたいですし、逆にゲストの立場なら誰しもそう思うはずですよね。カタログギフトで好きなものを選んでもらって、より結婚式がいいものであったという印象を残せるようにしましょう。
ほんのすこしの気遣いが大きなホスピタリティーがになる
こうして見て見ると「別にしなくてもいい」ほんの少しの気遣いであることがお分かり頂けるかと思います。もしかしたらゲストの方はその気遣いさえも覚えていないかもしれません。
ただ、細かなことに気をつけることでその方の歩む方向がスムーズになるのは確かではないでしょうか。その結果「良い式だった」という思い出に繋がるのではないかと思います。
他にも別のおもてなしをしたいのであれば会場のプロ、スタッフにお話を伺うことも参考になるかもしれませんね。
大変な作業ではありますが、お祝いをして貰い、更にお祝いされた側もおもてなしをしてこそ、素晴らしい結婚式として記憶に残るのではないかと思いますので、面倒だとは思わずにここはひとつ頑張ってみましょう。